ウエスカ

春（4〜6月）と秋（9〜10月）が最適です。春は周辺の山々が花で覆われ、気温も15〜25度と快適です。秋は収穫祭の季節で、ブドウ畑やオリーブ畑が黄金色に輝き、地元の食材を楽しむには最高の時期です。夏は暑くなることもありますが、周辺の山岳リゾートで涼を感じられます。冬はスキーシーズンで、フォルミガルやパンティコサなどのスキーリゾートへのアクセスも抜群です。

まず旧市街地の中心にあるウエスカ大聖堂（13世紀建設）とその回廊は必見です。次に、11世紀のロマネスク建築であるサン・ペドロ・エル・ビエホ修道院で、王族の墓石や美しい回廊を見学できます。ラ・ペロネラ塔からは街と山々のパノラマが一望できます。さらに、ロアレス城跡（11世紀）は標高1,070mに位置し、標高差を楽しめるハイキングコースも整備されています。週末には、30分で行けるアルケサールのビクトリアン朝様式の街並みもおすすめです。

ウエスカの料理は、山の幸と畑の幸を活かした質素で味わい深いものが特徴です。名物は「トラデル（Ternasco）」と呼ばれる仔羊肉のグリルで、外はカリッと中はジューシーに焼き上げられ、地元ワインと一緒に楽しみます。冬の名物「トルナージョ（Ternasco con patatas）」は、仔羊肉とジャガイモ、トマト、赤ワインで煮込む伝統的な料理です。また、ピレネーのチーズ「ケソ・デ・トロエル」や、アラゴン風のパイ「エンパナダス」も人気があります。デザートには、蜂蜜とナッツを使った「ガスパチョ・アラゴネス（甘いパンケーキ）」をどうぞ。