ミケーネ

ミケーネを訪れるのに最適な時期は、春（4月から6月）や秋（9月から10月）です。この時期は気候が穏やかで、平均気温が20度前後と快適で、夏の猛暑（7月から8月は35度以上になることも）を避けられます。また、観光客が少なく、遺跡をゆったりと探索できます。冬（12月から2月）は雨が多く、遺跡の石畳が滑りやすくなるため避けた方が良いでしょう。ベストシーズンに訪れると、周囲の緑豊かな丘陵やオリーブ畑の景色も美しく楽しめます。

ミケーネの必見の名所は、まずライオン門で、これはミケーネ文明の象徴的な入り口であり、彫刻されたライオンのレリーフが印象的です。次に、王宮跡で、かつての宮殿の基盤や壁画の痕跡が見られ、古代の生活を想像できます。また、アトレウスの宝物庫（蜂の巣型墓）は、巨大な石灰岩のドーム構造で、紀元前13世紀の建築技術の驚異を示しています。さらに、地下墓所群や考古学博物館も欠かせず、出土した黄金の仮面や武器類を鑑賞できます。これらを巡るのに半日程度かかり、ガイドブックやオーディオガイドを活用すると理解が深まります。

ミケーネ周辺の地元料理は、ギリシャの伝統的な地中海料理が中心で、新鮮なオリーブオイル、フェタチーズ、ヨーグルトを活用したヘルシーなものが特徴です。代表的なものはムサカ（茄子とひき肉のグラタン風料理）やソヴィラキ（串焼き肉）で、アルゴリス地方の羊肉や地元産のハーブを使ったグリル料理が人気です。デザートにはヨーグルトに蜂蜜とナッツをトッピングしたものや、近隣のワイナリーで味わえる赤ワインがおすすめです。遺跡近くのタベルナ（食堂）で新鮮なサラダやシーフードを試せば、古代の食文化を思わせる素朴な味わいが楽しめます。菜食主義者向けのオプションも豊富です。