トレヴィーゾ

トレヴィーゾを訪れるのに最適な時期は、春（4月から6月）または秋（9月から10月）です。この時期は気候が穏やかで、平均気温が15-25℃程度と快適で、観光客も夏ほど混雑していません。春には花々が咲き乱れ、運河沿いの景色が特に美しく、秋は収穫期で地元産のラディッキオやプロセッコの新酒を楽しめます。夏は暑く人出が多い一方、冬は寒く雨が多いため避けた方が良いでしょう。イベントとしては、春の復活祭や秋のラディッキオ祭りがおすすめです。

トレヴィーゾの必見アトラクションには、まず歴史的な中心部にあるピアッツァ・デイ・シニョーリ（諸侯広場）が挙げられ、周囲の宮殿や時計塔が中世の雰囲気を醸し出しています。次に、運河沿いの散策路で、街のシンボルであるリベ・デッリ・スカリ（階段の橋）やポンテ・デッリ・ブルラ（皮なめし工場の橋）を渡りながら、水辺の景色を楽しめます。また、ドゥオモ・ディ・トレヴィーゾではルネサンス期のフレスコ画とティツィアーノの作品を鑑賞可能。城壁のプロムナードはジョギングやサイクリングに最適で、近郊のサン・ニコラ教会も美しいモザイクで知られています。これらを巡るのに1-2日で十分ですが、ベネチアへのアクセスも良いので組み合わせを推奨します。

トレヴィーゾの地元料理は、ヴェネト地方の豊かな食材を活かしたシンプルで新鮮なイタリア料理が特徴で、ティラミスの発祥地としても有名です。代表的なものはビゴリ・イン・サルサ（太いパスタの魚介ソース）やラビオリのような手打ちパスタで、地元産のラディッキオ（赤チコリ）を用いたサラダやグリル料理が人気。肉料理ではソプレッサやプロシュートなどのサラミ、デザートには本場のティラミスやザバイオーネが欠かせません。ドリンクは近郊のプロセッコ・スパークリングワインが定番で、白ワインの産地としても知られます。レストランではオステリア（居酒屋風）で気軽に味わえ、市場で新鮮食材を買うのもおすすめ。菜食主義者向けの野菜中心メニューも豊富で、健康的な食事が楽しめます。