ホワース

4月下旬から5月の春、あるいは9月から10月の初秋がおすすめです。春は荒野に紫色のヒースが咲き、気候も穏やかで散策に最適。初秋は観光客が減り、石畳に落ちる紅葉が美しく、パブの暖炉を囲む伝統的なイングリッシュ・エールを楽しめます。冬の霧深いモアランドも幻想的ですが、急な坂が凍結しやすいので注意が必要です。

ブロンテ・パソナージ博物館（旧ブロンテ家）で姉妹たちの部屋や手紙を見学し、聖ミカエル・教会で家族の墓石を訪ねます。その後、荒野へ向かいブロンテ・ウォーター・フォールスまでハイキングし、帰りにイギリス最古の石造りの駅カフェ『ステーション・イン』で自家製シナモンスコーンを味わいましょう。週末なら、蒸気機関車イベントが行われるKWVRの駅舎で記念撮影もお忘れなく。

伝統的なヨークシャーパディング（牛肉と野菜をオーブンでじっくり焼いた料理）や、地元産の羊肉を使ったサンデーローストが名物。パブ『The Black Bull』では、ブロンテ一家も愛飲したというヨークシャー産のリアルエール『Timothy Taylor』を味わえます。甘味には、村の老舗『Lumbfoot Farm』の手作り生姜パイや、荒野の蜂蜜を使ったクランブルケーキがおすすめ。朝食には、石窯で焼かれたヨークシャー・ティーバーケットをジャムとクリームでどうぞ。